ミシンの自動糸通しは、どれが簡単?メーカーで違いはあるの?
ミシン針の小さい針穴に、糸を通すのが苦手な人でも、「簡単に糸を通せるように」と考えられたのが、ミシンの「自動糸通し」機能です。
各ミシンメーカーにより、仕組みや形状は、少し違っていますが、どれも、自力で、針穴に糸を通すよりも、ずっと楽に、糸が通せるようになっています。
ミシンの「自動糸通し装置」は、たいていは、ミシン針の向かって左上ぐらいの位置にあります。
例えば、以下の写真は、私が使っているジャノメのJP510の「自動糸通し」です。
ミシン針に糸を通す時には、針穴がある位置まで、自動糸通しを下げて使います。
自動糸通しの仕組み
ジャノメのJP510の「自動糸通し」は、わりとオーソドックスなタイプですが、その仕組みは、以下のようになっています。
写真だとわかりにくいですが、針穴から、小さいフックが飛び出しています。
このフックに糸を引っ掛けて、針穴に糸を通します。
すると、糸が、輪っかのように後ろに出てくるので、あとは、その輪っかを指で引っ張れば、ミシン針に糸が通る、というわけです。
どのメーカーの自動糸通しが簡単?
ミシンを買おうかな、と思って検討していると、自動糸通しは、メーカーにより、いろいろな名前で紹介されていたりするので、
「一体全体、どの糸通しが簡単なんだろう?」
って、思ったりすることもありますよね。
そこで、ここでは、各メーカーごとの自動糸通しの種類や、その使い方などをまとめてみました。
ブラザーの自動糸通し
最初は、ブラザーの自動糸通しです。
ブラザーの自動糸通しは、その仕組により、いろいろな名前がついていて、以下のブラザー公式動画でまとめられています。
紹介されているのは…
- スーパー糸通し
- ワンタッチらくらく糸通し
- らくらく糸通し
- クイック糸通し
の4種類です。
ミシンの自動糸通しは、このブラザーのように、大きく分けると、
- 片手で糸通しが出来るタイプと
- 両手を使うタイプ
の2種類にわけられます。
ジャノメの自動糸通し
ジャノメの自動糸通しは、私が使ってるJP510のように、フックに糸を引っ掛けた後、レバーをあげて、糸を通すタイプが多いようです。
以下のジャノメの公式動画でも、自動糸通しの使い方が紹介されています。
ジャノメのこのタイプの自動糸通しは、ワンアクション糸通しと呼ばれることもあります。
シンガーの自動糸通し
シンガーミシンの自動糸通しも、基本的には、フックに糸を引っ掛けて、針穴に糸を通すタイプです。
糸通し糸切りが、右側にあるのが特徴的で、針に糸を通す時には、下げたレバーを、もう一度押すと、糸が輪になって通る仕組みになっています。
JUKIの自動糸通し
JUKIも、4万円台のHZLシリーズだと、ジャノメと同じような形状のフックに糸を引っ掛けるタイプの自動糸通しです。
※自動糸通しの説明は、1分15秒くらいから。
同じHZLシリーズでも、もう少し上位機種のエクシードドレスメイクでは、ブラザーのスーパー糸通しのように、片手で糸通しが出来るタイプを採用しています。
自動糸通し付きミシン
自動糸通しは、自動針穴糸通しとも呼ばれていたりしますが、糸フックに引っ掛けて、両手を使うタイプなら、1万円台のミシンでも搭載されています。
以下の絞り込み検索で、楽天のミシン人気ランキング、トップ30から、自動糸通し機能付きミシンに絞って、ピックアップできるようになっているので、どんな機種があるか知りたい方は、ご活用下さい。
自動糸通しの使い方がわからなくなったら
取扱説明書を無くしてしまって、自動糸通しの使い方がわからなくなったとしても、最近では、You Tubeに、いろいろな「自動糸通しの使い方」動画があるので、それを参考にするこが出来ます。
同じ機種の動画がなくても、似た仕組みの自動糸通しならあるかもしれないので、探してみて下さいね。
また、最近では、各ミシンメーカーで、マニュアルもダウンロードできるようになっていることが多いので、マニュアルが欲しい方は、メーカーのホームページもチェックしてみて下さい。
自動糸通しで糸が通らない時のチェックポイント
自動糸通しを使っているのだけど、どうしても、ミシン針に糸が通らない。
あるいは、今まで、ちゃんと針に糸が通っていたのに、急に通らなくなった。
そんな時のチェックポイントです。
ミシン針が、ちゃんと上まであがっているか、つけ方が間違っていないか、曲がったり、折れたりしていないかなど、針に異常がないかをチェックします。
自動糸通しの位置がズレていたり、糸フックが曲がっていたりすると、針穴に糸フックが入っていない場合があります。
この状態だと、糸を糸フックに引っ掛けることが出来ません。
「自動糸通しは、9番針の時は使えない」など、各メーカーにより、自動糸通しを使う時の針と糸に注意事項があるはずです。
ミシンの取扱説明書を見て、指定外のミシン針やミシン糸を使っていないかチェックしてみましょう。
自動糸通しが壊れた
自動糸通しが壊れたら、基本は、修理に出すわけですが、見積もりを出してもらったら、案外高い場合もあると思います。
そんな時には、ミシンに付いている自動糸通しの代わりに、市販の「自動糸通し器」を使うという手もあります。
例えば、以下の動画のミシン針専用の自動糸通し器「ナイススルー」なら、1,000円くらいで買えます。
ただし、ナイススルーも、9番以下のミシン針や、糸が太すぎたりする場合には使えません。